妙円寺は福井の永平寺と、横浜鶴見の総持寺とを両本山とする曹洞宗の寺院で、鹿児島県伊集院町にあります。
今より約600年程前の、室町時代の高僧、石屋眞梁禅師により、時の長州太守大内義弘の息女の供養のために建立されました。
後に、島津家十七代当主、島津義弘公が石屋禅師の教えにいたく感銘し、自らの菩提寺と定めて更に栄え、その規模は最盛期には500石を誇りました。島津義弘公の曹洞宗への信仰は並々ならぬもので、明治二年迄は義弘公の仏像が置かれていました。
妙円寺は元来、現在の徳重神社の場所にありましたが、神道派による仏教廃止(廃仏毀釈)に逢い、その全てを焼失してしまいます。「この時妙円寺は一週間燃え続けた」との記録がその建物の規模を物語っています。
その七年後、仏教禁止令が解け、現在の妙円寺の位置に復興いたします。その規模は600坪程に縮小されましたが、廃仏の際に信者が命懸けで運び出した島津義弘公の位牌は、現在でもこの妙円寺に安置されております。
義弘公の戒名は、 『妙円寺殿松齢自貞庵主』
鹿児島県三大行事で毎年盛大に行われる妙円寺詣りは、この妙円寺が発祥の寺です。
歴史ある現在の妙円寺を、多くの方々に知っていただきたいと思っております。
合 掌
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